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トヨタ、世界販売2年ぶり首位に!

トヨタ自動車の2012年上半期(1~6月)の世界販売台数が米ゼネラル・モーターズ(GM)や独フォルクスワーゲン(VW)を抜き、上半期としては2年ぶりに世界首位に返り咲いたことが26日わかった。昨年は東日本大震災の影響などで減産を余儀なくされ、通年で3位だった。年初から国内外の工場がフル操業となり、北米や東南アジアでの好調な販売を受けて巻き返した。

トヨタは中国でも新型カムリの生産・販売を始めた(昨年12月、広東省広州市)

トヨタ自動車の上半期の世界販売台数(ダイハツ工業と日野自動車含む)は497万台と、前年同期に比べ34%増加した。昨秋にフルモデルチェンジ(全面改良)した中型セダン「カムリ」が北米で好調なほか、タイやインドネシアなど東南アジアを中心に新興国向け戦略車「IMV」シリーズも拡大が続く。

昨年は東日本大震災や10月のタイ洪水の影響で大幅な生産調整を迫られた結果、販売機会を逃すケースが少なくなかった。今年は、年初から国内外で工場をフル操業。海外販売に不可欠な店頭在庫を補充するなどし、販売増につなげた。

米ゼネラル・モーターズ(GM)の上半期の世界販売台数は467万台前後となったもよう。前年同期比で3%程度の上乗せとなる。堅調な米国市場で4.3%増の126万台となったほか、中国でも11.3%増の142万台だった。

2大自動車市場で着実に販売を伸ばした一方で、欧州ではユーロ危機による販売減に直面。GMが直接展開する「シボレー」ブランドは増えたが、欧州販売の7割を占める独子会社オペルの経営が不振だった。

昨年2位だった独VWの上半期の世界販売(乗用車と軽商用車)は前年同期比9%増の445万台だった。

上半期の世界販売が好調だったトヨタだが、足元では中国販売が減速するなど、欧州債務危機に端を発する世界経済変調の影響が出始めている。国内ではエコカー補助金の終了に伴う反動減もありそうだ。下半期も上半期と同じペースで販売し、通年で首位を維持できるかは不透明だ。

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